配慮が必要な人が身近にいる方
災害や防災の知識を体系的に身につけたい方
緊急時対応の担当を求められている方
超高齢社会やダイバーシティ/多様性といった言葉が認知されるようになり、
「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」といった言葉をよく耳にするようになりました。災害などの非常時においては平時以上に高齢の方や障害をお持ちの方への配慮が必要になります。混乱した状況の中でこれら最も支援が必要な方(避難行動要支援者)への対応が行き届かずに、被害が広がってしまうことが考えられます。
准防災介助士では、通常行われるような防災対策・訓練では置き去りにされがちな、
避難行動要支援者への応対を学ぶカリキュラムを中心としています。
防災介助士は、備品や訓練だけではカバーしきれない“防災・災害におけるバリアフリー・ユニバーサルデザイン化”に寄与しています。
2011年の東日本大震災では被災地全体の死者数のうち65歳以上の高齢者の死者数が約6割。
障害者の死亡率は被災住民全体の死亡率の約2倍でした。
災害時はあらゆる人が命の危険に晒されます。また、幸いにして災害発生直後は命が助かったとしても、その後長期にわたり避難生活を強いられたり、様々な困難の中で生命の危機に遭遇することも予想されます。中でもご高齢の方やお身体に障害を抱えた方は、健常な方よりも避難・移動などに時間を要するため、必然的に被害に遭う確率も高くなります。
2013年には災害基本法が改正され、要配慮者(高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する方)の中でも、災害時に自ら避難することが困難で、その方たちへの迅速な避難の確保を図るために特に支援を要する人たちのことが「避難行動要支援者」と呼ばれるようになりました。