2021年5月26日
一般社団法人ケアフィット推進機構
ダイヤモンドシステム様(東京都港区、代表取締役社長 石井光彦)は、観光関連人材派遣会社である株式会社旅行綜研のグループ企業であり、日本添乗サービス協会に加盟しているツアーコンダクター派遣会社です。250名以上の登録添乗員を有しクラブツーリズムの業務を専門に創業35年の実績を誇っています。
2021年5月19日、当機構が認定する、「旅のユニバーサルデザインアドバイザー」にダイヤモンドシステム様職員が受講くださり、資格取得いたしました。旅のユニバーサルデザインアドバイザーはユニバーサルツーリズムの新資格です。すべてのお客様の旅の目的をかなえることにより「障害の社会モデル」に基づいた共生社会の推進に貢献することを基本理念にして、高齢者や障害のある人への理解と接遇などユニバーサルデザインと旅との関連性を学ぶ資格です。事故などのリスクが大きい、専門のノウハウがない、地域や受入先施設等の情報が少ない、社員教育が難しい(2014年観光庁アンケート)など、ユニバーサルツーリズムの知識が観光関連産業全体に不足しているなか、ダイヤモンドシステム様は、高齢者や障害のあるお客様を含めたすべてのお客様の笑顔を創造するために旅行業界必須の資格と判断し受講くださいました。
受講内容 専用公式テキストで自己学習の後
10:00〜12:00
座学講習 基本理念、障害の社会モデル、合理的配慮の理解
13:00〜15:00
実技講習 簡単な手話、白内障体験、車いす操作、視覚障害のある人の手引き等
15:00〜16:00
修了筆記試験
添乗員の最も大切な業務は「旅程管理」、つまり約束された行程通りのツアー催行にあります。よって、特定のお客様を添乗員が常にお手伝いをすることは不可能です。しかしながら、「少しのお手伝いや配慮」など個々のお客様からの意思の表明である合理的配慮を提供するためには、その準備であるユニバサルツーリズムの基礎知識を身に付けておくことが重要です。
自らも旅程管理の資格を持つ神奈川大学の島川崇教授は、「ポストコロナの旅行ビジネスの再構築のため、人が介在する強みを持った観光関連事業者が福祉観光市場の開拓に力を入れることは当然であろう。そしてそれを促進する現場のツアーコンダクターがこの資格を取得することは大変意義のあること。ツアーコンダクターがこの資格を取得することは旅行業界がすべてのお客様に対応しようとしている現状を示した象徴的な事例でしょう」と述べています。
受講コメントは以下の通りです。
「まず『知る』ということができました。明日から『普通』を『普通』と思わず活かしていきたいと思います」
「健常者の自分が想像以上の不便さをしみじみ感じたので、今日学んだことをこれからの添乗業務に活かしていきます」
「とても良い研修で勉強になりました。接遇の理解度は完璧とはいえませんが、少しでも知っているということが大きな力に繋がると思います。日々の生活の視野を広げ旅行にも接客にも役立てます。この積み重ねが社会の障害に対する解決に繋がると思いました」
「とても勉強になりました。これを仕事に活かしお客様にお役立できたら幸せだと思える内容でした」
「添乗中や、日常生活の中で急にお手伝いする事になっても、安心安全にサポートできるよう、日頃からイメージトレーニングを心掛けます」
「より一層お客様の気持ちに寄り添った添乗業務を心掛けます」
受講した営業部竹田大徳氏は、「間違いなくこれから取り組まなければならないマーケットになるでしょう。これを契機に社内での有資格者を増やしノウハウを集約して社の力としたい」ともコメント下さいました。
旅行業界における更なる受講促進に期待がかかります。
本リリースの問い合わせ先
一般社団法人ケアフィット推進機構
03(6261)2339
代表 冨樫正義
ダイヤモンドシステム株式会社
03(3519)7733
営業部 課長 竹林勝則