その他、食の学びを通して、日々の暮らしをより豊かなものにしたいとお考えの方
歳を重ねても元気ではつらつとした生活を送るうえで、「食べること」は大変重要です。
特に「口から食べる」という動作(=行為)は、胃や腸などの消化器の働きを促すだけではありません。
色彩豊かな食材や美しく盛り付けられた料理は視覚から脳を刺激し、漂う香りは嗅覚を刺激し食欲をかき立て、それを噛んで味わうことは味覚を刺激します。
食事をするということは、脳や各部の筋肉など多くの身体機能を使うため、全身によい影響を与えるのです。
加齢にともない、食欲が以前より減った、歯の具合がよくない、飲み込みがしづらくなった、身体が思うように動かないなど、様々な身体の変化が生じます。
そのような高齢者にとっては、安全に美味しく食べることが、QOL(Quality of Life:クオリティ・オブ・ライフ)の向上へとつながります。
高齢者やサポートが必要な方が、可能な限り自分で安全に食べることができ、かつ美味しいと実感できる「自立した食」の実現により生まれる、食欲増進、達成感などの多くの「喜び」が、QOL を向上させるのです。
また、サポートする側にとっては、食事の準備や介助に関する負担が少ないことも重要です。
いくら美味しくても食事に時間がかかったり、調理の工程が複雑で手間がかかるようでは、シニアフードとして日常的に継続していくことは難しくなります。
家族や大切な方のサポートが必要となった際、どのような食べ物、調理法が適しているのか。さらに、食事に適した姿勢や高齢者の身体の変化などについても、幅広く学べる資格、それがシニアフードアドバイザーなのです。